佐久間蓮治は長年愛用していた眼鏡からコンタクトに変えた。
すると途端に彼を取り囲む世界は変わってしまった。
素顔の蓮治はアイドル研修生Seedに所属していた魚住ケイトに瓜二つだったのだ!
だが、TVに疎い蓮治はそう言われる事に嫌悪感を示す。
「誰も自分を見ていない、魚住ケイトを通してしか自分は評価されないのか?」
ある日、電気店の前を通りかかったケイトは、TVで人気アイドルユニット「JIN−X」の
弟分を募集している事を知る。
「魚住ケイトと同じ世界で奴より有名になれば、誰も俺の事を魚住ケイトに似ていると
言わなくなるに違いない!」
オーディション会場で、彼は運命の出会いをする。
演技のテストで相手役を務めたのは魚住ケイトを良く知る女優・城戸梓沙だった。
「告白」というテーマでの演技だったが、蓮治はかつてケイトが梓沙に言ったのと同じ
言葉を言ってしまう。
梓沙は動揺するが、それに気付いた蓮治は、無理やり梓沙に
キスをする。
「貴方なんか、全然ケイトに似ていないわ!」
その言葉は蓮治が待ち望んだ「否定」の言葉だった。
蓮治は、梓沙に興味を持つ。
「その瞳に自分だけを映してくれればイイのに…」
こうしてオーディションは終了し、その結果、蓮治は「RISE」メンバーになる。
「RISE」はユニット名+成り上るという蓮治の野望の二つの意味があります。
主人公なのに蓮治は作者から嫌われまくっています。
「てめぇ、この野郎!ウチの可愛い梓沙に近寄るんじゃねぇ!」
という、作者の歪んだ愛情がそうさせるんでしょうね(笑)
最終的に蓮治と梓沙をくっつけるかは今だに検討中です。
漫画を描く気力がないので小説で本編は書いていくでしょう。
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